しきじ!サウナ遠征記2020.11.9
サウナの聖地、しきじ。
まずは朝、5時46分かそこらに、
東静岡駅に着きました。
この一つ外れた駅に、こんな時間から
タクシーが列をなしているとも思えない・・。
調べると49分発で静岡駅に行けるが、
せっかく53分到着予定のところ、
前倒しで着いたのだから、
あと1分早く着いて欲しかった。
そう、改札通らぬ間に49分のは行ってしまいました。
バスは北口に着いたけれど、
タクシーどころか灯りさえ怪しい状態の場所、
ひとまず南口に降りてみた。
そこにたった一台のタクシーが!
私を待っていたかのように停まってましたので、
乗り込んで、「サウナしきじまで」と依頼。
しきじはバスで行かれるのですが、
こんな時間に走っているバスはありません。
8時台までないので、タクシーのみです。
着くと日の出の頃でした。
入って右側のサインの数々の中に、
偶然さんのサインが。
上には偶然さん役の三宅さんのサインが。
うん、完全にドラマの小道具だよな。
見比べて思った次第です。
さて、サウナを愛する皆さまよ、
先に申し上げておきましょう。
ある程度サウナを見比べる経験を積んだら、
議を言わんでしきじへ行って来〜!
ここは富士山系天然水を、
徹頭徹尾使いまくってる施設です。
浴場入口にある給水機も例外ではなく。
給水機からこんな美味い水を飲んだことありません。
まず洗い場なんですが、
ここからして必要なものは揃っていて、
不要なものはない、という具合です。
歯ブラシが置いてありますが、
硬すぎず、柔らかすぎず、
しっかりとした当たりの歯ブラシで、
White&Whiteのチューブが置いてあります。
オーナーの、この歯ブラシと歯磨き粉で、
という世界観がここから始まっています。
サウナはフィンランドサウナと薬草サウナの2つ。
オーナー推薦の入り方は、
フィンランド→水風呂→薬草→水風呂→休憩、
というのを1セットとするもの。
気合入れて入る時はそうしますが、
私は4セット入ることにしています。
色々試してみた結果、
私に合うのはフィンランドも薬草も、
どちらも6分ずつ入るやり方のようです。
フィンランドサウナは116℃ありまして、
上段など結構な暑さになりますが、
湿度管理が絶妙で、居心地は大変よろしい。
しっかり蒸し上げられ、良い汗をかきました。
前後しますが、薬草サウナの評価を。
まず、温度は60℃です。
確かに温度計もそうなっていました。
しかし、湿度のために、体感温度は、
フィンランドサウナとそう違いません。
時々、蒸気を席の下から噴き上げてますが、
これを食らうと火傷しそうになります。
私も最後のセットの時、食らって退散しました。
つまり、どちらのサウナに入ろうが、
しっかりと汗をかくことができます。
サウナ室、こうあるべし、という世界観は、
至って明確にされています。
さて、水風呂です。
しきじと言えば水風呂、水風呂と言えばしきじ、
というほどにしきじの代名詞たる水風呂ですが、
これもまた桁違いに素晴らしい。
サウナの何たるかの入口すら知らぬ間は、
水風呂を拷問か何かのように思うものです。
しかしながら、しきじの水風呂に限っては、
そもそも水に入っているような気がしないです。
これを水風呂というのなら、
これまで入ってきた水風呂は一体何だったのか?
という問いで頭がいっぱいになるでしょう。
この施設には、外気浴がありません。
露天スペースは全くなく、
浴室の真ん中が休憩スペースとなっていて、
ととのい椅子が6つとベンチ2つが置かれています。
ことさらに窓を開け放して、
外気を大々的に取り入れている風もありません。
しかし、それで良いのはなぜか。
そこにこの水風呂の特徴があります。
水に入っているような気がしない、
先程そう申しました。
では何に入っているようなのか、
ということですが、
冷水なら冷たい空気に、
温水なら温かい空気に、
浸かっているような気にさせられます。
中には胎内で羊水に浮かんでいるよう、
という形容がされることもありますが、
私は別の表現が浮かびました。
SEXの相性の良い相手の肌との触れ合い、
まさにそんな相手を抱いているような。
実はこの表現、私の中では既出です。
あるピアニストを指揮した感想として、
私は「セクハラの意図はない」と前置きして、
ご本人にもお伝えしたことがあります。
これと寸分違わぬ感想を覚えたのです。
真言宗のお坊さんなら、
理趣経十七清浄句の第一を思い出すでしょう。
「妙適」、サンスクリット語の「スラタ」です。
ところで薬草に話を戻しますが、
ここは通常の薬湯で使われる薬草に加え、
韓国に買い付けに行き、
季節で調合を変えている薬草の袋が、
薬草サウナの壁にはいくつもぶら下がっていて、
芳しい空間を演出しています。
この薬草の溶け出したお湯を張っているのが、
水風呂、温水と並ぶその隣にある薬草風呂です。
かなり効き目のありそうなお風呂です。
その隣の温水ともども、
浴槽の底からボコボコとバイブラしていて、
普通なら肌に突き刺さりそうなところ、
この水質がものをいって、極めて柔らかです。
これら浴室の中を見ただけでも、
全てが絶妙、簡にして要を得た、
しかも最高クオリティの要素のバランスで、
この聖地が成り立っていることがわかります。
水質ばかりが取り沙汰されていますが、
隅々までサウナーの感覚が行き届いた、
オーナーやスタッフの地道な努力の積み重ねの上に、
この聖地が聖地たり得ているのです。
サ飯がまた筆舌に尽くし難く、
しょうが焼き定食とアジフライを頼みましたが、
普通しょうが焼きなんて、
しょうが味のタレを絡めて炒めた、
豚と玉ねぎの炒め物でしかありませんが、
ここのは違います。
豚と玉ねぎとしょうがをタレ絡めて炒めたもの。
衝撃の味でした。
アジフライがこれに劣らず衝撃で、
このアジフライ食べたら、そこらのアジフライが、
ただの生ゴミに思えて来て困っています。
とても美味しそうな、ふっくら肉厚の、
鯵の干物を焼いて食べるでしょう?
それがそのままフライになっただけ。
新鮮で臭みもないし、ひたすら美味い。
また、豆腐もきんぴらサラダも、
ご飯も味噌汁も間然とするところなく、
ボリュームたっぷりで1160円のお昼でした。
そして、次は名古屋へ。
ウェルビー栄に向かいます。
の前に、しきじ前で記念撮影w